少し前に「Cybozu Day 2018」に行ってきました。
Cybozuさんの製品を使用しているわけではないのですが
日経BPさんからのメールを見てて、目についたのがきっかけ。
タレントの真鍋かをりさんやお笑い芸人の
南海キャンディーズ 山ちゃんのトークセッションが
あるとのことで、面白そうだなーと思い、足を運びました。
Cybozu Day 2018 今回のテーマ
公式サイトにもありますが
『楽しいは正義』
ということで、展示や講演の内容も
働き方ということにフォーカスしたのがほとんどでした。
聴講したセッション
1.基調講演
Cybozu 青野社長
慶応大 前野教授
タレントの眞鍋かをりさん
2.クラウド開発がシステム開発をもっと楽しく、もっと自由に
AWS Japan 長崎社長
Cybozu 青野社長
3.特別講演
Cybozu 青野社長
南海キャンディーズ 山里亮太さん
この中で、基調講演と特別講演について、公聴した感想を。
※ 2については、技術的要素が強いので、割愛
基調講演
Cybozu 青野社長、慶応大 前野教授
タレントの眞鍋かをりさんによる、トークセッション。
働き方 と 幸福(学) についての内容でした。
始めは、青野社長のお話。
「働き方」という部分にフォーカスしての
自社の実例を挙げながらの多岐に渡る内容でした。
中でも面白いな。と思ったのが
「仕事の生産性を上げるためには幸福度を上げること」
「公平は幸せではない」
「働き方改革は働かせ方改革になっている」
これ、話を聞きながらフムフムって感じでした。
青野社長もおっしゃておりましたが、仮にですが
残業をしてでもたくさん働きたい人がいた場合、残業時間を
減らしてもらいたいから、周りに合わせて残業せずに帰って
もらった場合、その人は幸せなのか?といえば
必ずしもそうでないのかなと。
昨今の働き方改革ということでの
・労働時間の縮小ということで「残業を減らす」
・自由な働き方の推進での「リモートワーク」「テレワーク」
という施策。
間違ってはいないと思いますが、ケースバイケースであり
100人いれば100のやり方があるのではとも感じました。
そういう意味でも、今やっている施策は
「働き方改革は働かせ方改革になっている」
ということは妙にしっくりきました。
残業を例に挙げますが、会社で仕事をしなくても
絶対的な仕事量は変わらないので、カフェとかでやる・・・
というのでは本末転倒ですし。
まとめとして話されていた
「自分に合った働き方ができれば幸福度が増す。
生産性ではなく幸福度を増やすことが真の働き方改革ではないか」
というのは、確かになぁ。とこれまた納得でした。
その後は、前野教授、眞鍋かをりさんを招いて、幸福学についてのお話。
前野教授曰く、幸福学は哲学的で抽象的なものであったが
今では科学的に「幸福とは?」ということがわかってきている
とのことでした。
幸福学では、「幸福な人の状態」は以下、3つの状態に
左右されるとのことでした。
1.環境
2.健康
3.心
その中でも、『心』については4つの因子があるとのことでした。
1.やってみよう因子:自
夢・目標、強み(自己肯定感)、ワクワク感
1日に1回ワクワク感を持つ人は、5%程度
幸せな人は1.3倍生産性が高い
2.ありがとう因子:他
感謝、利他、多様なつながり(多様性)
感謝するほうが幸せ度があがる
3.なんとかなる因子:自
楽観性、前向き
日本人は悲観的な民族である
4.ありのままに因子:自
人の目を気にしない(他人を気にしすぎないこと)
⇒自分らしさを出せること
この4つの因子のバランスが取れている状態が
幸福度が高いとのことです。
もし、夢や目標をたくさん持っていても、感謝の気持ちを
持つことをできていなければ、達成できたとしても
満足感がないのでは?と。
中でも「他」の要素が強い「ありがとう因子」に重点を
置くことが大切とも話されていました。
感謝する方が、感謝される方より、幸せ度が高いという
研究結果があるそうです。
また、周りとのつながり方に関しても話しておりました。
「多様なつながり」ということで、少なく深くというのも
大切ですが、広く浅くというつながりを
持っておくことも大切とおっしゃっておりました。
⇒これは、面白いなぁと思いました。
まとめてして
自分自身が最近幸せを感じないなーと思ったら
上に上げた3つの要素と4つの因子の状態を見直してみればいい
とのことでした。
特別講演
Cybozu 青野社長と南海キャンディーズ 山里亮太さんによる
トークセッション
山里さんは最初から
「ためになることは言いません」
と言ってましたが、実際はためになることばかりでした。
働き方、というよりは
「人との付き合い方」であったり
「自分自身の立ち位置(役割)の見つけ方」といった
どちらかというとメンタル的な部分の話が大半でした。
特に面白いなと思ったのが 嫌いな人との向き合い方。
「嫌な人のことを思い出して、妄想上で成仏させる」
↓
「その時のエネルギーを原動力とし、動く(前を向く)力に変える」
という部分。
・嫌な人のことを思い出して、妄想上で成仏させる
嫌な人のことを怒り続けていると自分の時間が奪われるし
疲れてしまう。そうなれば、余計に嫌な気分になってしまう。
だったら、妄想上で自己解決して、終わりに(スッキリ)しようと
いう考え方。
青野社長に「復讐というガソリン!」と突っ込まれてました(笑)
これ、言葉にするのは簡単ですが、実際にやろうとするのは
大変なのでは?と個人的には感じました。
成仏させたとしても、顔を合わせたりすると、また
「嫌だな」と再燃してしまうんじゃないかなと。
少なくとも、私自身はそこまで割り切ることができず
引きずってしまうと思うので。
・その時のエネルギーを原動力とし、動く(前を向く)力に変える
嫌な人のことを自己解決した上で
「その相手がいたからこそ今の自分がある」
と逆に感謝の気持ちを持つ。
感謝の気持ちを持つことができるから
前向きに進むことができる。
これは純粋にすごいな。と思いました。
嫌な人のことを「感謝」するってものすごい
パワーを使うと思います。
これらのことができるからこそ、新しい人がどんどん
でてくる芸人の世界でも未だ、第一線で活躍を
されているのだと感じずにはいられませんでした。
この2点、意識して実践してみようかなと思いました。
まとめ
Cybozu Day、初めての参加でした。
「働き方」という観点ではなるほど!と思うことが
結構ありました。
私自身はフリーランスなので会社(組織)での
働き方とはちょっと違うところもあります。
ただ、自分にあった働き方を模索するという部分や
「働く」上で避けられない相手(お客さん、同僚・仲間など)との
向き合い方といった根幹の部分は同じだと思います。
突き詰めればそれこそが
「働き方改革」の本質なのかなと感じました。
残業を減らすとかリモートワークやテレワークは
あくまでも手段だと思いますし。
初めてのCybozu Day。
いろいろな角度から「働き方」について考える時間となり
とても有意義な時間を過ごすことができました。
来年も参加したいなと思いました。